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WORLD AEROBATICS CHAMPIONSHIP
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開会式

 

1996年8月18日午後7時30分、オクラホマ州オクラホマ・シテイ の強風の中、第18回世界エアロバテイック選手権開会式が始まった。会場は高校のフットボール・グラウンド。観客もまばらで少々寂しい観はぬぐえない。それでも、この選手権に出場することを目標としているエアロバテイック・パイロットは多い。知る人ぞ知る「曲技飛行のオリンピック」である。

 

たった2人の入場行進、マネージャーのデイヴィッド・クリムと。後方はロシア。

この選手権は1960年チェコスロバキアで初めて開催されてから36年の歴史がある。さらにアメリカで開催されるのは2回目、16年ぶりだ。1980年アメリカで開催された第10回が10ヶ国、パイロット50人という小規模な大会であった。今回、21ヶ国、79人のパイロットが参加、少しずつではあるが着実に成長しているスポーツと言える。

 

11番目のイタリアに続き日の丸が現れた。強風にはためく日の丸は夢を追いかけた夫、比嘉 実(愛称トニー)の手にしっかりと握られていた。ロスを発つ前日に揃えた紺色のブレザーにベージュのスラックス、胸には日の丸のピンとJAPANの赤いロゴ。

 

国旗はもちろん用意してあった。

トニーがロスを発つ3日前、カナダの代表でもあるインストラクターのランディ・ガニエに言われた。
「入場行進はやっぱりブレザー、それに胸には国旗か国名のロゴがいいよ。みんな結構きれいな格好してるからね。それと念のために大きな国旗も用意しといた方がいいと思うよ」

 

私たちは短パンにTシャツのつもりだったからあせった。もっと早く言ってくれればいいのに。私はロゴを探すのに足を棒にして2日間歩き回った。見つけた時の何と嬉しかったことか。大きな国旗と日の丸のピンとワッペンを東京の友人に送ってもらい、何とか間に合った。そのかいあってか、他国にひけを取らないりりしさだ。

写真:トニー比嘉・寺島珠生
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